スッテ・エギのカラーって何にしたらいいか、迷いますよね。
カラーはイカ釣りにとって、非常に大切な要素で、その時に良いカラーだと、イカのアタリが出るまでの時間が短くなりますし、良くないカラーだと、いつまでたってもアタリが来ません。
良いカラーは日や時間帯によって変わり、カラーをローテーションする事で、その時々の良いカラーを選ぶことが出来れば、釣果を大きく伸ばすことができます。
イカメタル歴8年以上の私のスッテ・エギのカラー選択とローテーションの考え方を解説します。
- どんなカラーのスッテやエギを揃えたらいいか迷ってしまう
- 釣り場でどのカラーから使っていいか迷ってしまう
- 使っているカラーへの反応が微妙だけど、どのカラーへ変えたらいいのか迷ってしまう
こんな人は、きっと参考になるんじゃないでしょうか。
カラー選択・ローテーション
カラーの選択・ローテーションは、まず水中で目立つカラーを使用します。
なぜかというと、目立つ色で活性の高い釣りやすいイカから釣っていきたいからです。
目立つカラーから始めて、徐々に目立ちにくいカラーにローテーションをしていきます。
鉛スッテと浮きスッテ・エギの2種類を使用する場合、この2種類の目立ち具合を変えてみても良いでしょう。
目立ちやすいカラーから、徐々に目立ちにくカラーにしていき、その日に反応が良いカラーを調べていきます。
〈具体例〉
目立つ色(反応×)→まぁまぁ目立つ色(反応△)→多少目立つ色(反応が良い〇)→目立たない色(反応△)→多少目立つ色に戻す(反応が良い〇)
って感じで、反応の良いカラーを探していきましょう。
また、同じ色ばかりだと徐々にイカがスレて(飽きて)反応が悪くなる時があります。
その為、反応が悪くなってきたら、色を変えて、ローテーションさせましょう。
では、目立つ色と目立たない色とはどんな色でしょう。
次に水中で目立つ色と目立たない色について、紹介させていただきます。
水中で目立つ色、目立たない色について

虹は一般的に上から、”赤→橙→黄→緑→青→藍→紫”という色をしています。
この7色で水中では、左が目立ちにくい色であり、右に行くほど目立ちやすいです。
イカに取って、良く見える色って?

右側にある青系の色は目立ちやすい色で、イカに見つけてもらいやすく、やる気のあるイカをパッと釣る時に向きます。
しかし、目立ちやすい為、イカがスレる(飽きる)のが早くなります。
逆に左側にある赤や橙は目立ちにくい色で、イカがスレにくく、少しナーバスなイカに対して効果があります。
また、イカの目は緑~藍色の波長の光を最も捉えやすくなっています。
イカにとっては、緑~藍色が最も目立つ色で、紫や黄色は中間の色、オレンジや赤は目立ちにくい色となります。
イカメタルの定番カラーはなぜ赤/緑なの?
イカメタルの定番カラーに、赤/緑カラーがあります。

なぜ、この赤/緑カラーがイカメタルの定番カラーなんでしょう?
それは、この赤/緑カラーにイカのフッキング率を上げる工夫が詰まっているからなんです。
頭の部分が赤色、針の近くのしっぽの部分が緑色の赤/緑カラー、イカから見ると、しっぽ側の緑色が目立つようになっているんです。
イカは本来、獲物を襲うとき、頭の上部を狙って、アタックします。
しかしながら、エギの頭を狙われると、針から遠い為、なかなかフッキングしてくれません。
その為、針の近くを目立つ様な配色をする事で、イカが針付近にアタックして、フッキング率が上がります。
グロー(夜光)
グロー(夜光)カラーとは、光や紫外線を吸収して、光を溜め込み、発光する様なカラーを言います。
暗い場所で光るのですが、ずっと光っているわけではなく、だんだんと発光が弱くなります。
発光が弱くなっても、再び光や紫外線をあてると、再度発光する様になります。
明るい時に使用すると、スッテ・エギ自体も光るため、シルエットがボヤっとします。
逆に明るい時は光を吸収する黒色等はシルエットがはっきりします。
夜に釣りをすることの多いイカメタルですが、船でライトを焚いて、明るくして釣りをします。
グローカラーは、ライトの光量が少ない船や、潮の流れによって船の下や船から離れて光量が少なくなった場合などに水中で目立ちます。
逆にライトの光量が多い船では発光しないカラーの方がシルエットがはっきりし、目立ちます。

ケイムラ(蛍光むらさき)
ケイムラ(蛍光むらさき)カラーとは、目に見えない紫外線があたった時に青白く発光する様なカラーを言います。
紫外線があたった時に光るのですが、上で話をしたグローカラーと違い、紫外線があたらなくなれば、発光しなくなります。
自然の紫外線が少ない夜の釣りでも、船でライトを焚いていれば、そのライトから紫外線も出る為、水中で発光し、非常に目立つ色になります。

リフレクトカラー
リフレクトカラーとは、光を反射するカラーの事を言います。
光があたった時にキラキラと小魚のウロコの様に光を反射しますので、小魚等が多い日などに効果的です。
また、ヤリイカはキラキラとした物を好む傾向がある為、ヤリイカ釣りで有効な時が多いです。
シマノのクリンチ フラッシュブーストなども光を反射するリフレクト系のカラーと言えます。
まとめ
ここまでをまとめると、
〈光量が多い船の場合〉
まずは赤青や赤緑の発光しない目立つカラーから始めます。
その後、発光するグローや赤系の色に寄せていき、少しづつ目立ちにく色に換え、反応を確認していきます。
また、ケイムラやリフレクトカラーなどをカラーローテーションの間に挟み、反応の良いカラーを探します。
〈光量が少ない場合〉
まずは発光するグロー系のカラー赤青や赤白の様な目立つカラーから始めます。
その後、発光を弱くしたり、赤系の色に寄せていき 少しづつ目立ちにく色に換え、反応を確認していきます。
また、こちらもケイムラやリフレクトカラーなどをカラーローテーションの間に挟み、反応の良いカラーを探します。
どちらの場合も反応が悪くなってきたら、イカが飽きてしまってきてるかもしれませんので、色を変えて、再度反応が良い色を探します。
カラーだけでなく、スッテ・エギやオバマリグの使いわけも重要です。
浮きスッテの水中での動き・エギの水中での動き・オバマリグの使いわけをまとめた記事もどうぞ
カラーにより針掛かり率を向上させる工夫
最後に水中での色の目立つ/目立たないについて、お話しさせていただきましたが、
これを利用して、イカを針に掛けやすくする工夫ができます。それがバイトマーカーです。
バイトマーカーとは、スッテ・エギのある一か所を目立たせて、そこにイカをアタックさせる様なマーカーです。
針の近くにバイトマーカーを付ける事で、針の近くにアタックさせ、針にイカが掛かりやすくできます。
ただし、目立つ色を嫌う日もある為、注意が必要です。
針の部分が光ってバイトマーカーとなっているカラーや針の部分が目立つ色のバイトマーカーとなっているカラーが市販されています。

また、後から針付近に張り付けてバイトマーカーを追加できる製品もあります。
TWO by TWO スクイッドシート アルミ

バイトマーカーチューン例

針の付け根にバイトマーカーのブルー夜光シートを貼り付けてイカにアピールする様カスタムしています。
張り付けるだけの簡単なカスタムで人の釣果と差を付けましょう。
イカメタル全般についてまとめた記事を用意しております。こちらの記事を是非ご覧ください。
カラーだけでなく、スッテ・エギやオバマリグの使いわけも重要です。
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