福井県の若狭湾発祥と言われる”イカメタルゲーム”
そのイカメタルゲームに興味があるけど、やってみたい。
イカメタルゲームをやってるけど、もっとたくさん釣りたい!!楽しみたい!!
周りの人は釣れているのに、自分だけ釣れない。周りの人より、たくさん釣りたい。
そんな方に向けたイカメタルゲーム総合まとめ記事です。
この記事は、釣り歴25年以上、イカメタル歴8年以上の私が解説します。
初めての方~中級者の方に、役立つ情報がまとめてありますので、ご覧ください。
- イカメタルゲームに興味がある、始めてみたい、楽しみたい
- 周りの人は釣れているのに、自分だけ釣れない
- 周りの人より、たくさん釣りたい
こんな人に参考にしていただきたいです。
イカメタルってどんな釣り?
鉛スッテと呼ばれるオモリ兼用のルアーとドロッパーと呼ばれるルアーでイカを狙う釣りです。
主に夕方に出船し、夜暗くなってから、船でライトを焚いてイカを寄せて、釣りを行います。
イカメタルの聖地 福井県敦賀~越前にかけて、イカ釣りの時期になると、暗い海にライトを焚いたイカ釣り船が並ぶ、幻想的な風景が楽しめます。

イカメタル、ターゲットのイカは?
ターゲットとなるイカは、主にケンサキイカ、ヤリイカ、スルメイカです。
季節や場所によって、釣れるイカが異なりますが、イカメタルの聖地”福井県”では、時期によって釣れるイカが変わるものの、1年を通して、イカメタルを楽しむことができます。
また、三重県では冬のイカメタルでケンサキイカ、ヤリイカ、スルメイカの3種類のイカを狙うことが出来ます。
どんな時期に釣れるの?
地域により釣れる時期は異なりますが、梅雨時期から夏場が全国的にイカメタルの最盛期となります。
また イカメタルの聖地”福井県” では、年間を通じてイカメタルが楽しめます。
年によっても変わりますが、福井県でのイカメタルのスケジュールを例として紹介します。

イカメタルのターゲットと言えば、ケンサキイカを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。
ケンサキイカは、福井県や京都府等、日本海では例年、6月ぐらい~11月ぐらいまで釣れてくれます。
ヤリイカは年末から春先にかけて、産卵の為に接岸してくるところを狙います。
スルメイカは梅雨時期にムギイカと呼ばれるスルメイカの子どもが釣れてくれます。
また、秋から冬にかけて親のスルメイカを狙うことが出来ます。
イカメタルには、どんな道具が必要?
では、イカメタルを楽しむ為に必要な道具はなんでしょうか?
その前に、まず船に乗る為に必要な道具を確認しましょう。
船釣りで必要な道具は?
- ライフジャケット
- 雨具(カッパ)
- タオル
- 長靴
- 防寒着
- クーラーBOX
- 釣具
- 飲み物、食べ物
上記の様な物を用意すると良いでしょう。
はじめての船釣りへ行く手順はこちらの記事をご覧ください。
それでは、イカメタルを楽しむ為の釣り具の紹介していきます。
ロッド・リール・ライン
まずはメインとなるロッド・リール・ラインについて、説明します。
ロッド
ロッドはイカメタル専用のロッドを使用しましょう。
イカのアタリは小さく繊細なことがあり、アタリを取ってイカを掛ける釣りですので、アタリをしっかりと取ることのできる専用の竿を使いましょう。
タイラバ用・バチコンアジング用のロッドも使えないこともないですが、イカメタル専用のロッドでは、取れるアタリの数が圧倒的増える為、イカメタル専用ロッドを使用しましょう。
リール
リールは最初はカウンター付きのベイトリールがおすすめです。
イカメタルは狙う水深が非常に大切です。
その為、最初は自分の仕掛けのある水深が簡単にわかるカウンターリールを使用しましょう。
こちらはタイラバと共用しても良いと思います。
ライン
糸はメインラインの先端にリーダーと呼ばれる糸を結んで、使用します。
メインラインはPEラインの0.4号~0.6号ぐらい、リーダーはフロロカーボンラインまたはエステルラインで2~3号ぐらいが標準です。
PEラインはカウンター付きリールを使用する場合は良いのですが、カウンターが無い場合、メインラインは10m毎に色が変わるPEラインを使用しましょう。
必要なラインの長さは、釣りに行く時期や船によって変わるので、行こうとしている船に電話で聞いてみましょう。
基本は200mあれば問題ありませんが、途中で切れてしまう事が不安であれば、300m巻いてい行きましょう。
糸の太さは、あまり太すぎると潮に流されてアタリがわからなくなるので、細めの糸がおすすめです。
ここからは、いろいろな仕掛けやイカ釣り用の疑似餌の紹介をしていきます。
いろいろ迷っちゃうから、おすすめだけを知りたいという方は、福井でのイカメタル用に
”とりあえず買うならこれかな?”というものをまとめていますので、こちらの記事をご覧ください。
鉛スッテ
鉛スッテとは鉛やタングステンの重たい金属製の疑似餌でイカを誘う疑似餌の役割の他にオモリの役割も果たします。
鉛スッテでおすすめの商品は以下の3つです。
- アニサキス アニサキスッテ
- ダイワ ダイワ エメラルダス イカメタルスッテ / イカメタルスッテTG
- GEECRACH 泥棒スッテ
カラーは赤/緑、赤/白が定番であり、迷った場合はこのあたりのカラーを選ぶと良いと思います。
重さはその時々の場所によって違うため、事前に船長さんに聞いておきましょう。
ドロッパー
ドロッパーとは後述する仕掛けのエダス部分に付け、イカを誘う疑似餌です。
ドロッパーには、大きく分けて浮く物と沈む物の2種類が存在します。
浮きスッテ(浮くドロッパー)
浮きスッテ でおすすめの商品は以下の3つです。
- DUEL EZスリム
- DUEL EZベイト
- キーストン 浮きプラ ハイブリッドバリ
特にヤリイカは細長い物を好むので、キーストン 浮きプラ ハイブリッドバリを用意しておくと良いでしょう。
カラーはこちらも赤/緑、赤/白が定番であり、 迷った場合はこのあたりのカラーを選ぶと良いと思います。
水中での浮きスッテの動きがイメージできると、浮きスッテの使いわけに役立ちます。
水中での動きを撮影して、動画でまとめた記事がありますので、こちらの記事をご覧ください。
エギ(沈むドロッパー)
おすすめのエギは以下の3点です。
- ダイワ エメラルダスイカメタルドロッパー
- シマノ セフィアスイスイドロッパー
- シマノ セフィアクリンチフラッシュブースト
エギのサイズは1.5号~2.5号ぐらいが定番です。
カラーは浮きスッテと同様に赤/緑、赤/白が定番であり、 迷った場合はこのあたりのカラーを選ぶと良いと思います。
また、アオリイカのエギング用のエギも流用できますので、もし持っていれば、持っていきましょう。
水中でのエギの動きもイメージできると、エギの使いわけに役立ちます。
水中での動きを撮影して、動画でまとめた記事がありますので、こちらの記事をご覧ください。
また、購入するカラーや当日のカラーの使いわけで悩んだら、こちらの記事をご覧ください。
仕掛け(オバマリグ)
仕掛けのオバマリグとは、メタルスッテとドロッパーを付ける仕掛けの事です。
自作することも可能ですが、手軽に既製品を購入してもいいでしょう。おすすめの商品は以下の3つです。
- ダイワ オバマリグSS
- ハリミツ/GEECRACH イカライトゲームリーダー泥棒スペック
- サンライン イカメタル仕掛け SV-1エステル
また、各製品エダス(枝の糸)の長さに種類があります。
エダスの長さによる、基本の使い分けは以下の通りです。
エダスが短い:イカが小さい、潮が緩い、海が荒れていない、メリハリのある動きが良い
エダスが長い:潮が速い、海が荒れている、ゆったりとした動きが良い
エダスが短いとドロッパーの動きはメリハリが付き、イカのアタリはわかりやすくなりますが、ドロッパーを止めて安定させることが難しくなります。
エダスが長いとドロッパーの動きはゆったりとなります。イカのアタリはわかりにくくなりますが、潮が速ければ糸が張る為、比較的アタリがわかります。また、海が荒れていても、ドロッパーを安定させやすくなります。
オバマリグの使いわけについて、更に詳しい解説はこちらの記事をご覧ください。
イカメタルの釣り方
まずはイカのいる棚を探すことが大切です。
船長の指示棚を聞いて狙うのも重要ですが、3m~5m刻みぐらいでイカのアタリのある棚を探しましょう。
釣れた棚は船の皆で共有すると、船全体の釣れる数が多くなります。
皆が釣れているところで、なかなか釣れないときは、別の棚を探すのもひとつの手です。
イカはひとつの棚にしかいないわけではないので、競争率の高い棚を避けるのも時には有効でしょう。
基本の釣り方
イカは仕掛けが止まった時に抱いてくることが多いです。
大きく竿をあげて、そのまま竿をおろし大きく誘ったり、下からワンピッチジャークの様にちょんちょんあげて誘ったりと様々な方法があります。
どの様な誘いが良いかは、日や時間帯によって変わるので、いろいろ試してみましょう。
必ず意識したいイカを釣るために大切なこと
様々な誘い方がありますが、ひとつ”必ず意識したいこと”があります。
それは誘った後、必ず動きを止める時間を入れる事です。
イカは疑似餌が止まっている時にアタックしてくることが多いです。
その為、動きを止める時間がないと、アタリが大きく減ってしまいます。
動きを止めると良い時間の長さは、 日や時間帯によって変わるので、こちらもいろいろ試してみましょう。
難しいテクニックは必要ない!?
イカメタルに難しいテクニックは必要ありません。
イカのいる水深に、その日に合う仕掛けと疑似餌を送り込んであげる事が大切です。
そこで、イカのいる水深とその日に合う仕掛け、疑似餌を知る為に最も大切なことがあります。
最も大切なことはイカのアタリを見つける事!!
最も大切なことは イカのアタリを見つける事です。
イカのアタリがわからなければ、その水深にイカがいるのか。
今使っている仕掛け、疑似餌が合っているのかがわかりません。
その為、イカのアタリを見つける事が非常に大切になります。
しかし、イカのアタリは非常にわかりにくく、Twitter上でアンケートを取ったところ、初めてのイカメタルでは”56.7%”もの方が、最初はアタリがわからなかったという結果でした。
イカのアタリについてはこちらの記事をご覧ください。
イカのアタリをパターン別に解説しておりますので、初めてのイカメタルには予習をして臨みましょう。
簡単なテクニック・小技集
知っているだけで誰でもできる、簡単なテクニックを紹介します。
仕掛けを落とし直す
周りの人が釣れている水深と仕掛けを合わせているのに、自分だけアタリがない。
そんな時は、イカに疑似餌だと見切られてしまっているかもしれません。
この様な時、仕掛けを15m程巻き上げて、一度イカの視界から消してあげましょう。
その後、再び落とし直すと、イカが抱いてくることが良くあります。
巻いて落とすだけの簡単な動作なので、自分だけアタリがない時は、試してみましょう。
しつこく同じイカを誘う
イカのアタリがあっても合わせても、掛からなかった場合、あきらめて別の水深を探る人がいらっしゃいますが、同じ水深にいるイカを何度か誘ってみましょう。
特にイカメタルのメインターゲットのケンサキイカは、一度自分が抱いた疑似餌に執着する傾向があります。
二度、三度と同じルアーにアタックしてくる事の多いケンサキイカを狙うときは、何度も同じイカを誘うことを意識しましょう。
イカを焦らす
イカのアタックは非常に繊細で、ちょんっと疑似餌に触るだけの様な事が多々あります。
この様な触り方では合わせを入れても、なかなか針にかかりません。
その為、わざとイカが疑似餌にアタックできない時間を作り、イカを焦らしてあげましょう。
具体的には疑似餌を動かし続ける時間を作ってイカを焦らします。
疑似餌が動いていて、疑似餌にアタックできないイカはだんだん焦れてきます。
そして、疑似餌の動きが急に止まり、アタックできるタイミングが来ると、イカはいつもより、しっかりと疑似餌を抱きかかえ針掛かりしやすくなります。
釣ったイカの持ち帰り方
イカメタルで釣ったケンサキイカやヤリイカ
とっても高級なイカなので、せっかくなら鮮度良く・キレイに持ち帰りたいですよね?
見た目もキレイに、鮮度良く持って帰って、おいしくいただきましょう。
イカの鮮度を保つには?
イカの鮮度を保つためには以下の事が大切です
- しっかりと冷やす
- 水につけない(特に真水)
- イカを重ねない
鮮度を保つためにはしっかりと冷やしましょう。
また、死んでしまったイカは海水でも、水に付けておかない方が良いです。
水に付けておくと、身が白くなり、硬くなってしまいます。
また、イカを重ねても、色が白くなり、身が硬くなります。

釣ったイカの持ち帰り方法と持ち帰りアイテム
釣ったイカはクーラーボックスに氷を敷いて、その上にイカを入れるトレーを用意します。
そのトレーにキレイにイカを入れて、持ち帰ると鮮度を保って持ち帰る事が出来ます。
イカを入れるトレーには以下の機能が求められます。
- 水が切れる
- 積み重ねてもイカと干渉しないスペースが確保できる
- しっかりと冷える
イカを持ち帰る為のトレーには釣り具メーカーが発売している物もありますし、100均のアイテムで簡易的に作る事もできます。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
また、イカを活かしたまま持ち帰る事も可能です。
活かしてイカを持ち帰れば、料亭で出される様な、活きイカ刺しをお家で楽しむことも可能です。
イカを活かして持ち帰る方法については、こちらの記事をご覧ください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
この記事はまとめ記事ですので、簡単に解説をしております。
更に詳しい情報を知りたい場合は、この記事の各項目に別記事のリンクが貼られていますので、そちらをご覧ください。
ゲーム性が高く、とっても楽しいイカメタル
とっても美味しい高級イカが手軽に釣れるイカメタルを始めるきっかけや、楽しいイカメタルゲームライフのお手伝いができたらと思っています。
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